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| 【解説】 食肉偽装や賞味期限改ざんなど、私達の命に直接かかわる“食”にまつわる事件が次々に明るみに出ております。道元禅師様は、ご著書「典座教訓」の中で調理する側、食事を提供する立場の心のあり方を、「赴粥飯法」にて食事を頂く側の心構えを説いておられます。「法はこれ食(じき)、食はこれ法なり」と言われるほどその重要性を説きます。 食肉偽装や賞味期限改ざん、共に数年前から、そして会社のトップが知った上での犯罪です。 「因果応報」また「不昧因果」などと申します。誰も見ていないだろうと悪しき行い“原因”を重ねれば、必ず報いと言う“結果”が伴います。ただそこには“縁”という条件が伴えばという前提がありますので、それが何時になるのかは誰にもわかりません。それはあたかも搾った牛の乳が湿度や温度など環境によってその固まり方を変えるが如くです。 さて、仏教では、その現れる時期を「三時業」と言う三つの時間の幅でヒントを与えます。一つ目は今行った行為の結果がすぐに現れるとする順現法受、二つ目はしばらくしてから現れるとする順次生受。最期に忘れた頃にその結果が訪れる順後次受、いずれにしても行為の結果はいつか必ず訪れると言う事です。そこに「捕まらなければ、見つからなければ」という道理は通用しません。 「自己責任」という言葉が国と個人の責任の所在云々で話題になりましたが、自分の身だけを守ろうとする姿勢は、必ず仏さまが見ておられる、何よりも自分の中の自分に見られている事をしっかりとわかっておく必要があると思います。 |