2月6日(水) 〜立春大吉〜
立春を迎えても、まだ、交わす挨拶「寒〜いですね!」がもう少し続きそうなこの地方。
でも良く聞いていると何か扇抑揚が少し違って聞こえるのは気持ちのせい?
今までは、寒いですね!の中に、寒い日が続き大変ですね!とか、寒いので困りましたですね!と聞こえましたが、最近では、寒いですがもうすぐ穏やかな春の日になるのですね!と聞こえます。(私には)
立春の次の朝は、境内は雪に覆われ、朝陽に照らしだされた木々の雪は、言葉では言い表せない色の景色に変わっていましたから、「寒〜いですね」は言葉どおりでした。が、境内に目をやると、老婦人が樹氷とも霧氷とも言えないような木々の枝にまとわりついた雪景色をパチリとカメラに収めていた。「まるで雪山にでも北みたい」との言葉であたりを見渡すと、今まで味気無い木々と思っていた枝も白と茶の絶妙な色合いに変化。
朝日があたる順番に、雪は雫に変わり、キラキラ輝きながら枝先から解けて舞い降りる水滴に、不思議な感覚を覚え見とれてしまった。
寒いからこそ見られた自然現象の景色で、絵の中に立っているような錯覚。
寒い!と何回言ったとしても変わるはずも無い冬の気候なのに・・・つい、自分の好きな季節を中心に考え、それが続いて欲しいと思うあまり、他の季節でも本当は良い季節なんだと受け入れることが中々出来ない自分がまだ居た事を教えられた様な木がしました。
寒〜い冬が無かったら、おだやかな春を迎える喜びは無い事は当の昔から知っているのに、寒いという事だけについとらわれ、寒い冬の中にも沢山の良さがあるのに目を閉じてしまうのは、何か人生とダブっているかも知れません。
良い事も悪い事も、生きていれば両方に出会い、良い事と思っても本当は悪い事であったり、悪い事でも実は良い事だったり・・・。
寒ければ寒いなりに良し、暑ければ暑いなりに良し、と素直に思える心に早くなりたいものです。