3月16日(日) −手のひらで物が見える?−
そんな人がいるんです。と言ったら多分手のひらに目がある人などいないと笑うでしょう!
過日、大工さんと話す機会があり、材木の選定の話になった時、その人いわく、製材した段階の荒削りな木材を見て『この木材はこの後表面を綺麗に削った時、こんな木目が出るであろう・・・長い間にはこんな風に変化するであろう・・等々を考えながら選ぶんだ』といわれた。そしてまた『製材したままの木材とは言え年齢や木肌が全く見えないわけではないので、自分の目を信じて選び、綺麗に削ってみると、たまにだが、全く予想しない木肌になる事もある』と言われ・・・今では、自分の目だけではなく『目を閉じて手のひらを荒削りの木肌に当ててみると、その質感や特徴・年齢等が見える』と話された。
さすがプロと納得しつつ、この人はきっと手のひらで木材の中の音も聞いているに違い無いと、話しを聞きながら思った。
(五感)を学び、物は目で見るという事に何の疑いも持たず、見えるものが本当のすがた形だという思い過ごしは、場合によっては、本当のスガタを見失う事を教えられた。