夏の暑さや異常気象のせいでしょうか、ここに来て体調を崩す方が多いとの話をよく聞きます。その様な影響からか今年は特に年賀欠礼の葉書の枚数も多いような気が致します。家族にご不幸がありますと、先の御年賀は勿論のこと、様々な慶弔のお付き合いをどうしたものか気になるものです。その中で特にご相談頂くのが、相(共)悔やみに関する事です。少し説明させていただきますと、ご自分の家に不幸が起きて、日を空けずに親戚でもお弔いがといった場合、弔問をどうしたものか悩むところです。ここで相(共)悔やみという言葉が行動の道標となるわけです。
お互いに悔やみ、悲しみの痛み分けと解することが出来ますが、つまり同悲(どうひ)として相手の悲しみが最も身にしみて感じられるからこそ、四十九日間の弔問は控えるというものです。心理学者が示すストレス指数を見ても、配偶者の死には最も高い数値が充てられます。
仏教では冥土の旅路における一七日(ひとなのか)ごとの供養や、その都度お会いする仏様を想定しますが、つまりはご遺族様が亡き方と寄り添うすべを様々な仏様との出会いという方便をもってお示し下さっているのです。二七日にはお釈迦様から仏子としての安心感を、三七日には文殊様から心の納得の智慧を、五七日にはお地蔵様から悲しみを分かち合う術を、そして七七日には「心の成長」という気付きを与えられるのでしょう。古からの癒しのプログラムです。急がぬ事も時には大切なのかもしれません。