中高年男性の2人に1人はメタボリック症候群予備軍なのだそうです。因みにメタボリック症候群とは、肥満、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、血圧、血糖等の内3つ以上が基準値を上回る場合、動脈硬化などをひき起こす確立が2.5倍も高まる、つまり“1つ1つは病気でなくても3つ合わせると立派な病気”といったところでしょうか。
 そんな報道の中、「健康オタク」というような造語があるところを見ましても健康を気にする人々は―症候群以上に増えているのも確かなようです。
 人類が進化する過程における環境は、そのほとんどが飢餓との戦いであったといわれるほど過酷な生命維持の歴史を辿ってきたようです。自ずと足し算の進化、つまり最小限の栄養を最大限に取り入れる体が作られてきたといわれております。しかしながら現在の日本は、飽食の時代といわれるように栄養は充分すぎるくらい得ることができる、ゆえに今度は自発的に引き算の生活を考えなければならない時代となったものでしょう。
 デトックスとは、解毒や浄化という意味だそうです。栄養が過ぎるという感覚とはやや異なりますが、知らず知らずに溜まった老廃物(毒素)を積極的に取り除く事によって、身体に有益な成分を取り入れ易い身体作りをすることが大切なのだそうです。食物繊維は余分なミネラルの吸収を抑え、緑黄色野菜は、解毒力を高める。これらの食材を積極的に取り入れることで相乗的に毒素を排出する健康な身体作りをいうものでしょう。
 さて、仏教で毒素といえば「三毒」といわれるように主に三つ、不思議と危険なトリオ因子が一致します。貧(とん)貪りの心、瞋(じん)怒りの心、癡(ち)愚かな心がそれですが、これらの毒素はすべて私達の身口意(しんくい)、体と口そして心の用い方により溜まっていく、その悪い用い方を、悪い行いであることから、悪業(あくごう)といいます。そしてその解毒の方法も一朝一夕というわけにはいきません。日々の正しい心の用い方、善業(ぜんごう)の積み重ねでのみ老廃物は取り除かれる決して甘くはない現実があります。
 「我昔所造所悪業 皆由無始貪瞋癡 従身口意之所生 一切我今皆懺悔」私達僧侶がお経をあげる前に唱える懺悔文(さんげもん)と呼ばれる偈文です。
日頃の行いによって生じた罪咎を日常的に懺悔することで滅罪しようとする自発的善業、日々のお唱えによって毒素を抗う免疫力も高まるのでしょうか。
 天然成分100%の安全なサプリを摂り込むことで、鉛やヒ素、アルミニウムなど有害な化学物質を取り除くデトックス効果。
お釈迦様は、老廃物の溜まりやすい私達の足し算の心をお見通しのようです。引いても引いてもなおも引ききれない我が身を顧みるとき、引き算の難しさを認めながらも「デトックスサプリメント」はもはや手放すわけにはいきません。