「僧侶としての道を歩みたい」真摯な思いにうたれました。
田村市の大越裕好氏(57歳)が2006年6月より当山にて修行をしております。朝の坐禅から始まり朝晩のおつとめや作務(草ひきや掃除)基本的な作法を身につけ、 その後7月下旬に出家得度式、8月には前総持寺管首坂橋禅師の下で僧堂修行に入り、2007年8月に修行を終え無事帰山致しました。
 ところでいわゆる2007年問題といわれる団塊の世代大量退職、第二の人生の過ごし方に迷うところです。この度のご出家がその選択肢の一つとして道筋を示すきっかけとなればまた意義深いものでしょう。還暦を目前にしたお小僧さん、どうか暖かい目で見守って頂ければと思います。
2006年 2007年
修行にあたって 1月 7日
6月21日 3月 1日
6月26日 3月29日
7月 2日 8月 8日
7月11日 8月30日
7月19日 11月 1日
7月23日 11月 4日
7月24日 11月29日
7月31日 12月15日
8月 3日 2008年
8月 6日 2月 6日
8月 9日 3月16日
8月15日 4月 1日
8月25日
10月7日
5時 起床
5時30分 坐禅
6時30分 朝課(おつとめ)
7時30分 朝食
8時30分 作務(掃除、草引き)
10時 行茶
11時 日中諷経(おつとめ)
11時30分 昼食
13時 作務
15時 行茶
16時30分 晩課(おつとめ)
17時 坐禅

※作務の間、来客があれば接待、法要がある時はその準備や片付け、特に土曜、日曜は作務をする時間がないくらい準備におわれる。




2006年8月 永平寺別院僧堂へと出立


2007年8月 帰山
暁天坐禅ぎょうてんざぜん 午前2〜3時ころに坐る。
振鈴しんれい(起床) 午前3時半(冬は4時)
洗面 手早く寝具をかたずけ、すぐ洗面にむかう。顔を洗う。
坐禅
塔袈裟たっけさ 偈文げぶんをとなえながら、袈裟をつける。
 朝課
仏殿諷経ぶつでんふぎん 「妙法みょうほう蓮華れんげきょう観世音かんぜおん菩薩ぼさつ普門品ふもんぼん大悲だいひ心陀しんだ羅尼羅尼らに」・「消災しょうさいみょう吉祥きちじょう羅尼らに」をとなえて、本尊さまや両祖さま、その他すべての仏さまや菩薩さまに回向する。
応供おうぐ諷経
摩訶まか般若はんにゃ心経しんぎょう」をとなえて、さとりをひらいたすべての人びとに回向する。
祖堂そどう諷経
参同契さんどうかい」・「宝鏡ほうきょう三昧ざんまい」をとなえて、お釈迦さまから歴代のおしえを相続してきた方に回向する。
開山かいさん歴住れきじゅう諷経
「大悲心陀羅尼」をとなえて、そのお寺の開山さまと歴代住職の名をとなえて礼拝する。
祠堂しどう諷経
「妙法蓮華経如来寿量品」をとなえて、修行中に亡くなった僧、お寺を建立した人、国のためにつくした人、檀信徒の先祖など、すべての亡くなった人に回向する。
 朝粥ちょうしゅく行鉢ぎょうはつ
小食しょうじき飯台はんだい
坐禅を組み、応量器でお粥の朝食。
粥罷しゅくは普請ふしん
お粥を食したのち作務。
日天にってん作務
朝食後、ただちに清掃。
早晨そうしん坐禅
午前の坐禅。
坐禅
午前9時から11時までの坐禅(講義や作務の場合あり)。
 日中諷経
日中諷経
(昼の勤行)「仏頂ぶっちょう尊勝そんしょう陀羅尼だらに
 午斉ごさい行鉢ぎょうはつ
中食ちゅうじき飯台
坐禅を組み、応量器での昼食。
 斉罷さいは看読かんどく
看読
午後1時から4時までの自習(講義や作務の場合あり)。
晩課(勤行)
午後5時(冬は4時)。「大悲だいひ心陀しんだ羅尼らに」「甘露かんろもん
 薬石やくせき喫湯きっとう
薬石飯台
略式の作法での夕食。
黄昏こうこん坐禅
夕方の坐禅。
開枕かいちん
午後9時頃就寝。