
『華厳経』にある喩えの一つ。因陀羅は、梵語インドラの音写で帝釈天のこと。因陀羅網は、この帝釈天宮にはりめぐらされている網のことで、各結び目に宝石がつけられ各々反映し合っている、宝石を私たち人間一人ひとりに喩え、この世の中も全てが網の目のように重々無尽に干渉していることを例えたものです。また。同じく『華厳経』に説く「重々無尽の法界縁起」も山川草木大地などすべてが一つとの教えを説きます。浄土経にある勢至菩薩が歩くと全世界が揺れる≠ニいう説示も、個と全体が不離一体の関係にあることを示すものでしょう。
千の風≠ナ、故人を自然の様相に見出す作業は、風≠あえて千の≠ニ数的な広がりを持たせた事で、個と個の結びつきを超えた個と全体が不離一体である事までも含む全体性という観点の中に、多くの人の感動を呼び起こす要因があるのかもしれません。