葬儀と告別式の違いから考察を深め、では葬送儀礼に携る者として何をすべきでまた何をすべきではないのか、更にはどのような姿勢で式に臨むべきなのか、葬祭業の方々に問いかける作業は私自身への問いかけでもありました。生から死を見つめる事はあっても、死から生を見つめる事が出来る人は稀だと思います。葬儀を通して故人となったその人の思いを知り、素晴らしい一面を発見する事もあるでしょう。この世とあの世に離れても、何かを教え続ける存在があるとご遺族に知ってもらう事ができれば、遺族も執行者も納得のいくお葬式だったと言えるのではないでしょうか、グリーフワークという言葉があります。身近な存在の死別を体験し、深い悲しみに陥った人が立ち直るまでに努力して行う心の作業を言いますが、葬儀に関わる一連の作業は悲嘆から立ち直る為のプロセスでもあります。
精神科医キューブラーロス女史は、死の受容過程を次のように規定「否認・怒り・取引・抑うつ・受容」
かの釈尊も、四苦(生老病死)からの解脱を示し、人々を救済するべく生涯を費やしました。その様に考える時、仏式葬儀であればそこに携るものの信仰的な意識も自然と高まってくるものでしょう。その意識に裏付けされた心持ちが、遺族の心に副った仕事に結びつき、感謝の言葉と共に、やりがいという副産物を頂く結果に繋がるものと思います。