30日、今年最後の坐禅会です。ご挨拶を申し上げた後、ひと言づつ今年一年の感想を述べていただきました。坐禅に始めも終わりも無い事は知りながらも、やはり一年の区切り、皆様夫々に境涯の深まりを感じたほどでした。週に二度の坐禅をほとんど欠かす事無く参加された皆さんです。充実感も一入でしょう。その様な中「お陰様で一年を無事過ごすことが出来ました。感謝しております」との言葉を聞く事が多かったように思います。
 ところで、免疫学の大家で、筑波大学名誉教授村上和雄氏が、興味深いお話をされております。
 「生きとし生けるものは全て同じ遺伝子暗号を使って生きている、微生物も大腸菌も植物も動物も人間も同じ原理を使って生きている事が判りました。基本原理が同じと言う事は、生物は間違いなく一つの細胞から始まったと思って良い。花になり動物になり人になる遺伝子の設計図をいったい誰がその図面をひいたのか、また人の生命を考えてみても、わずか280日の時間と子宮の中という小さな空間に起きる38億年の壮大な進化ドラマが、はかり知る事が出来ない大きな存在を認めることなしでは説明つかないのではないか、それをサムシンググレート(何か偉大な存在)と呼びたい」と。
「そして、そう考えれば、この命は大自然からの贈り物であり、借り物、人生を粗末になど出来ません。お陰様という感謝の心を持つ事で、プラス遺伝子のスイッチが入り、人生も自ずとプラスに転ずるものでしょう」

 坐禅は大自然と呼吸を合わせる事で、ひいては自然そのものの自己を見つめ直すものでしょう。会員の皆様はすでにお気づきのようです。