8月8日、永平寺別院での一年間の修行を終え無事戻って参りました。当日は朝からあいにくの大雨しかも雷鳴が轟く中、龍門の古事※さながら竜となった魚のご帰還にふさわしいと思いきやお天気までも歓迎ムードに一転です。
 まずはご本尊さまにお拝のご挨拶を済ませ、師僧に帰山のご報告、午後からは早速作務(草引き)に励む裕好さん、モード切替の素早さは五十八歳という年齢を感じさせません。
 夜は家族のみのささやかな祝膳、修行の地での思い出話を聞きながら楽しいひと時を過ごしました。
 これからしばらくは、また以前のようなお寺での生活が始まります。法要や行事を通じて檀家の皆様、地域の方々とお会いする機会も多々あろうかと思いますが、仙林寺三人目のお坊さんとして宜しくお付き合い願います。

※『正法眼蔵随聞記』に「海中に竜門といふ処あり」とある。海の中に、そこを通れば魚がかならず竜となると伝えられる竜門というところがある。人もこれと同じであって、出家して修行の道場に入れば、仏となることができる。つまり仏になれるかなれないかは、修行の道場に入るか入らないかのちがいだけである。ちょうど、魚が竜門を過ぎるか過ぎないかによって、竜となるかならないかの違いが出てくるようなものである。