十二月はお釈迦様がお悟りになられた月です。その教えを慕い、一日から八日にかけて集中坐禅修行をしております。今年も毎朝十名程度の参禅者と共に修行致しました。最終日八日に成道会じょうどうえ、報恩朝粥会を催し終了後は茶話会にて同行の思いを確かめ合いました。
ところで、八日目の明けの明星が輝く頃、お釈迦様がお悟りになられたそうですが、その内容は縁起のことわりだと言われております。すべてのものが関係しあって互いの存在を支えている。空気があり空があるから鳥が飛ぶ事ができる。同じように水がなければ魚も泳ぐ事はできない。川は土地の高低があってはじめて川として成り立つ。すべてはお互いに関係しあって存在している。この様に縁りて起こるという変わる事の無い理であることから縁起と呼ぶものです。またこの縁りて起こる事の原因と合わせて因縁と呼びますが。ところでこの因縁、一般的に「縁起がよい、悪い」と言いますが、縁起とは因縁によって起こりますので、良い因縁をつくればよい結果が生まれ、悪い因縁を結べば悪い結果が生じます。この様に見れば縁起は担ぐ物ではなく、自らが作るものであることが判ります。
ところで、時代劇で有名な柳生一族の家訓に次のようにあるそうです。
小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を活かさず、大才は袖摺り合う縁をも生かす。
良き縁に出会ってもそれに気づかなかったり、気づいてもそれを活かせなかったのでは良い縁も遠のくものではないでしょうか。すべては出会うべくして出会うご縁、必然のご縁としてその期会をより良き結果に活かしていただければと思います。