何でこの時期に“水餃子”なの?世間では中国での農薬入り水餃子の話題で大騒ぎの今、あえて真面目な餃子作りに挑戦です。ご指導頂いたのは、大連出身の曹 暁光(そう ぎょうこう)さん、本場中国の技を伝授して頂きます。具材はいたってシンプルながら、肝心の皮は、小麦粉をこねて生地作りから始める本格派です。棒状に伸した生地を団子状に切り分け丸くつぶし、麺棒を使って器用に薄く伸ばしてゆきます。コツは真ん中を厚く周りを薄くする事、具材を包んだ時に破れ難くする為の智恵だそうです。簡単そうに聞こえますが、これがなかなか熟練を要する作業です。皮作りに慣れてきたところで次なる難関が現れます。具材の包み方と口を閉じる手つきはまさに神業?中国四千年の技は簡単に真似ができるものではないようです。ですが、子供達の様子を見ておりますと、基本は基本として真似にアレンジを加えてそれなりの形に仕上げるのですから感心してしまいます。
 「私の小さい頃は貧しくて、年越しや誕生日の時でもなければ食べる事が出来なかったんですよ、お母さんの作る水餃子が何よりのご馳走でした。」と昔を懐かしがる曹さんですが、「でも、今では手作りする人が少なくなってしまいました。」と寂しそうな様子でもあります。古くからの伝統を途絶えさせたくないそんな思いも伝わって参ります。でも心配は要りません。お国を離れたこの福島の地で、しかもこれからの未来を背負う子供達に、まさにしっかりと伝承されております。仏教の世界でも、密教などは本国を離れて日本でのみ今もしっかりと生き残っている事実もあります。故郷とみれば一抹の寂しさもありましょうが、文化や伝統の継承はその地に拘らず地球規模で考える時代なのかもしれません。
 この際ついでに中国語講座、欲張りなリクエストにも気さくに応じる講師さんです。終わりには、謝謝、再見の大合唱にてお見送り、お開きとなりました。