7日、東京グランドホテルを会場にシンポジウムが開催されました。主催は全青協(全国青少年教化協議会・臨床仏教研究所で、仏教宗派を超えた勉強会です。二部構成の第一部は、東大教授で宗教学者の島薗進氏、弁護士で日蓮宗僧侶の長谷川正浩氏、金沢大学大学院教授でNPO政索の専門家世古一穂氏、三人のパネリストによる発題とディスカッションが行われました。

 その昔、地域の核としての機能を持った寺院が、昨今その繋がりが希薄になってきているのではないか、またその原因は何処にあるのか、そして新たな繋がりを模索するうえで、新たに公布される公益法人法がどのように絡み合ってくるのか、更には地域との協働を考える時、NPO法人とのネットワークはいかにあるべきか等々、活発な議論が展開されました。第二部では、第一生命経済研究所主任研究員 小谷みどり氏をコメンテーターに迎え、実際に活動している三事業の代表者による報告がありました。何れも一法人レベルを超えた活発な活動内容で、大いに触発された感がありますが、お話をお聞きするごとに、活動の原動力にはやはり地域の多くの方々との繋がりによる援助という大きな土台があります。「これだけのネットワークをどうすれば作れるのですか?」とコーディネーター神氏の問いに「とにかくワークすること、何があってもワークし続けることがなければネットは築けない」パネリスト袴田師の言葉が強く印象に残りました。行動を起こし、何があっても粘り強く活動を継続する。その継続の力から出た貴重な言霊だったのでしょう。

 経済学者ドラッガーが「今も機能している最古のNPOは、日本の奈良にある古寺である」との言葉を残しておられるそうですが、地域に深く根ざした歴史があり、一般社会とは異なる特有の場としての寺院、まずは社会とのつながりがいかにあるべきかを真剣に模索する姿勢こそを大事にしたいと認識を新たにしたシンポジウムでした。